気まぐれメモランダム / でたらめフィードバック

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レビュー: 近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』(晶文社)

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フェミニスト、ゲームやってる』は、2024年3月に惜しまれながら閉鎖されたWebマガジンWEZZYに掲載された連載をベースに、描きおろしを大幅に追加して刊行された近藤銀河初の単著です。私は取り上げられているゲームはどれもやったことなし、有名なタイトルだけ目にしたことがある、程度しかゲームに関心のない人間なのですが、この本はとても興味深く刺激的な内容でした。小説や映画などの片方向のメディアで受け手に求められるデコードのしかたはかならずしも明瞭とは限らず、故に批評の可能性が誤読といったかたちでも開かれます。操作によるユーザーとの共同作業が前提となるインタラクティブなメディアとしてのゲームの特質はその点においてはむしろ自由度は低いのでは?となんとなく思っていたのですが、著者は操作に対するためらいやとまどい、プレイの中断や放棄など、ゲームの求める規範の受容への抵抗にその契機を見て取ります。…
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『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』を読むにあたり気をつけたいこと

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諸事情あってITエンジニア本大賞2023技術書部門大賞受賞作の『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』(仙塲大也、技術評論社)にいまごろになって目を通しました。「設計」にかぎらない幅広いトピックをあつかう点で看板に偽りありですが、その手広さが支持された一因なのでしょう。ステップアップを図りたい初級者にとって有用なアドバイスが得られる本であることは確かだと思います。一方で個人的には見過ごせない記述もまま見られ、手放しでお勧めできる本でもないというのが率直な評価です。いくつかメモします。(用語は同書を踏襲します)

不変をめぐって

同書の強い主張の一つに「クラスは原則として不変にすること」があります。基本的には同意しますが、その主張のしかたには疑問があります。…
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Galaxy 5G Mobile Wi-Fi機種変更記

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春先に発表されてすこし話題になったUQ WiMAXギガ放題プラスGalaxy 5G Mobile Wi-Fi、切り替え案内が届いたので早速申し込みました。Speed Wi-Fi NEXT WX05からの機種変更になります。三日間10GiBの通信量制限が業務リモートワークで窮屈な状況で15GiBへの緩和は急務、そのため切り替えない選択肢はなかったのですが、実際に切り替えてみるといろいろこまかい不満の残る状態。むーん。せっかくなので記録を残しておきます。これからの機種変更を検討される方は取扱説明書に目を通しておくとよいかと思います。https://www.au.com/support/service/mobile/guide/manual/scr01/
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レビュー: レコルト コンパクトライスクッカー

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ついに炊飯器を導入したので簡単なレビューを。最近諸事情により業務拘束時間11時間超という状態が常態化しておりました。現在リモートワーク継続中なので終業後通勤時間なしでただちに自分の時間になるのはよいのですが、逆に問題になるのは夕食。外食には頼れず簡単とはいえ自分で用意することになり、休息優先でなるべく手間をかけないとなるとやることは限られてきます。炊飯を電子レンジで済ませてていた身としてはまずこの時間がボトルネックだったので(そこかい!というツッコミはなしで)、多少なりとも効率化を図るためにスイッチを入れたら放置できる炊飯器購入を決断するに至った次第。購入したのはこちらです。レコルト コンパクトライスクッカー
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レビュー: こだま和文『Requiem DUB』

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MUTE BEATに強い影響を受けたにもかかわらずこだま和文氏のよいリスナーではなく、ベスト盤の『1982/2002』くらいしか手元になったのですが、何気なく目にした「こだま和文インタビュー:静かなるダブの自由〈後編〉」で氏が本作からトラック作成をヤマハQYシリーズを使って一人で行っているとの記述を見つけ、俄然興味を惹かれて購入しました。https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A013744/VICL-60467.html収録曲数10曲のうちミックス違いが6曲、しかもミックス違いは原則順に並んでいるので、アルバムというよりは12インチシングルのコンピレーションという感じ。どの曲もテンポが遅く(60BPMに68BPMなど)、サウンドもメランコリックでアルバムタイトルの示す鎮魂を強く感じさせます。万人受けするとは言いかねますが、このような作品を作らなければならなかった必然性がこのアルバムにはこだま氏のトランペットのエモーションとともにたしかに響いています。…
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私的持ち歩きPC遍歴

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外出するのもままならない様子の今日このごろ、振りかえってみればさまざまなPCを持ち歩きしてきましたが、個人的な事情もあり最近はその機会もだいぶ減ったので、これを機に過去の体験を簡単にまとめておくことにします。

Olivetti QUADERNO 33

ThinkPad 220などの登場でいまや死語と化した「サブノート」というカテゴリーが生起しつつある中、投げ売りされていたのを購入。投げ売りされるのもわかるかなり癖のあるPCで、ローカライズもされなかったこのマシンが日本でどの程度実用的に使われたのかは不明ですが、その癖の部分を楽しんでWindows for Workgroupsをインストールしたりしてました。そこそこ持ち歩いたりもしましたが、思いかえしてみるとそんなに活用したという感じではなかったかもしれません。…
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レビュー: YMO『TECHNODON IN TOKYO DOME』Blu-ray版

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DVD版持ってるからどうしようかなあ、高いしなあと思ったのですが、ここ最近あんまり明るい話題もないので買ってしまいました、『TECHNODON IN TOKYO DOME』Blu-ray版。映像のほうは「画質改善専門の熟練エンジニアによる入念な映像特性の分析に基づく「FORSアップコン」を施したHDリマスター映像」との由。なるほど、オリジナルマスターの限界は否めませんが、あきらかに救えていないカットがあるものの、総じてDVD版よりよくなっている感はあります。DVD版は特に後半かなり厳しいカットが見受けられましたので……(品質のよいマスターが残ってないのではと推察)。とはいえ過度の期待は禁物、あくまで当時のビデオソースを元にした作品としては良好、見られないものではありません、くらいのおおらかな気持ちで接したほうが精神衛生上よいかと思います。何もかも解像度があがっていくのもよしあしですねえ。…
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MOFTでノートPCの高さを調整する

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少なからぬ人々と同じように私も業務環境の激変に見舞われまして、多少なりとも悪化を防ぐためにどうすればよいかを頭の片隅に置きながら仕事する日々を過ごしています。やはり重要なのは机と椅子で、現状どちらも折り畳み式なのがつらいところ。椅子のほうはとりあえず低反発クッションを注文したところ到着がだいぶ先になってしまいとほほという感じに。一方机のほうは、使っているのがノートPCということもあって課題は位置、というか高さ。というわけでいままで気にもしていなかったノートPC用スタンドの情報をあさったところ、MOFTという商品を発見。予測の立てづらい状況なのでひとまず当座用ということで購入、さっそく使っています。…
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Date, C.J.『標準SQL 改訂第2版 JIS/ANSI/ISO準拠』 - ソフトウェア技術書温故知新(その3)

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ソフトウェア技術書温故知新、第三回は1990年に邦訳が刊行されたC.J.デイト『標準SQL 改訂第2版 JIS/ANSI/ISO準拠』(トッパン)。https://www.amazon.co.jp/標準SQL―JIS-ANSI-ISO準拠-アジソン-ウェスレイ・トッパン情報科学シリーズ/dp/4810180190ああ憧れの第四世代言語(4GL)……と言う表現が適切だったのかはいまとなってはよくわかりませんが、Webアプリケーション普及前、クライアント / サーバーシステムのクライアントとしてWindowsマシンが用いられるようになった時代のほんの一時期、GUIをドラッグ&ドロップで簡単に作成できるRAD(Rapid Application Development)と呼ばれるプログラミング言語・環境が普及の兆しを見せたことがありました。Windows用としてはSQL WindowsやPower Builderといったあたりが有名どころと記憶していますが、Delphiや.NET化以前のVisual Basicもその文脈で使われた側面がありました。…
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レビュー: 久保田・畠中編『メディア・アート原論』

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収められている「短いコードを擁護する」という文章やライブ・コーディングに触れていることなどから手に取ってみたのですが。http://filmart.co.jp/books/nextcreator/media_art/読者が前提知識を共有していること前提の注釈の一切ないすごく不親切な作りの本で、門外漢の私には最初はわからないことばかり。幸い続けて読んだ『マテリアル・セオリーズ』に重なる話題が多く再読していくらか見通しが開けましたが、それでもすっきりと腑に落ちたわけではありません。二百ページ強というボリュームの制約もあったかとは思いますが、注釈を充実させてもっと開かれた本にしてほしかったところです。哲学からフリー・インプロビゼーション、クリエイティブ・コーディングまで思索の対象は広範な領域にわたりそれぞれについて興味深い論点を示唆しているのですから、アプローチの手がかりはいくらあっても多すぎることはないと思うのですが。…
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Alexandrescu, Andrei『Modern C++ Design』 - ソフトウェア技術書温故知新(その2)

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ソフトウェア技術書温故知新、第二回は2001年に邦訳が刊行されたアンドレイ アレキサンドレスク『Modern C++ Design』(ピアソンエデュケーション)。https://www.amazon.co.jp/Modern-C-Design―ジェネリック・プログラミングおよびデザイン・パターンを利用するための究極のテンプレート活用術-‐Depth/dp/4894714353かつてオブジェクト指向プログラミング言語としてC++が圧倒的な存在感を放っていた時期、多くの人に重宝された書籍が人類には早すぎたC++をなんとか安全に取りあつかうための手引書であることは論を俟ちません。もっとも代表的なのは『…
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レビュー: 毛利嘉孝『ストリートの思想』

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今年読んだ本のうち『社会にとって趣味とは何か』と『メディア・アート原論』に名前が出てきたし、昨年は『ele-king vol.22』掲載のインタビューも読んだし、でも単著は読んだことないや、というわけで毛利嘉孝の現在のところ最新の単著に目を通してみました。https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000911392009.html著者の経験や関わったシーンをベースに語られる1980年代から2000年代の光景は興味深く、ひとつの貴重な記録となっていますが、東日本大震災・民主党政権発足前の出版(奥付の発行年月日は2009年7月30日)のため決定的に古くなっている面があるのは否めません。この本の描いた「ストリートの思想」がそれらの望む方向に世の中を変えたかと言えば多くは否定せざるを得ないでしょう。ウィキペディアを「…
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久野靖『入門JavaScript(My UNIX Series)』 - ソフトウェア技術書温故知新(その1)

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諸般の事情により業務の学習で購入した書籍を整理することになり、けっこうな量をチャリポン経由で処分しました。しかし中には内容が out of date になっていても愛着があって手放せないものもあります。またそれらを見ていたら以前処分した本のことなどもいろいろ思いだしたりしました。そこでせっかくなのでいくつかを何回かに分けて紹介したいと思います。題してソフトウェア技術書温故知新、第一回はこちら、2001 年に出版された久野靖『入門 JavaScript(My UNIX Series)』(株式会社アスキー)。https://www.amazon.co.jp/入門-JavaScript-My-UNIX-久野/dp/4756138713
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レビュー: 中野律紀『太陽の下で』

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古本屋の店頭に並ぶ処分品CDの中に中野律紀『太陽の下で』を見つけたので保護してきました。中野律紀 / 太陽の下で - CDJournal中野律紀という名前をご存知の方は少ないと思いますが、RIKKIという名前なら耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。おそらく一般的にはファイナルファンタジーXの主題歌「素敵だね」の歌唱で知られるであろう彼女は、デビューからしばらくは本名で活動していました。『太陽の下で』はそのころに発表されたセカンドアルバムです。私も事前情報として知っていたのはこれくらい。さてどんなものかとブックレットを開いてみると、クレジットには当時の実力派ミュージシャンの名前が。ピアニカ前田にASA-CHANG、渡辺等、三沢またろう、斎藤誠、窪田春男にバカボン鈴木(バカボン鈴木は作編曲にも参加)、極めつけは武川雅寛に仙波清彦!。アレンジと演奏は盤石です。…
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レビュー: 立岩、杉田『相模原障害者殺傷事件 ―優生思想とヘイトクライム―』(青土社)

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立岩真也と杉田俊介の著書『相模原障害者殺傷事件 ―優生思想とヘイトクライム―』(青土社)を読了しました。アマゾンのレビューの評価は妥当でないと思え、私なりの簡単なレビューを投稿したので、こちらにも掲載します(アマゾンでは星は四つにしました)。2017年7月26日に津久井やまゆり園で発生した事件に材を取った本。しかし事件そのものではなく、事件について語る上で踏まえておくべきものごとについて記されている。主な担当は立岩真也が歴史と原理(I)、杉田俊介が同時代性(II)。最後に二人が対話を交わしている(III)。二人は論考でも対話でも対照的で、その距離の隔たりが決して大部ではないこの本にふくらみを与えている。一般的に自明とされている前提も決してそんなことはないのだと立岩は指摘し、容疑者の考えに同調する人々や近い世代の人々の起こした犯罪、ヘイトスピーチのはびこる世相との関連について杉田は思いをめぐらす。…
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レビュー: THE BEATNIKS『THE BEATNIKS 19812001』

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高橋幸宏と鈴木慶一によるバンド、THE BEATNIKSの、オリジナルアルバム三枚と未DVD化映像のボックスセットが登場しました。VISUAL -映像- | PONY CANYON ポニーキャニオン - THE BEATNIKS 19812001:DVD二人が設立、『EXITENTIAIST A GO GO -ビートで行こう-』発表の場ともなったT・E・N・Tレーベル30周年記念ということなのですが、残りの二枚は違うレーベルで発表されて関係ないわけで、やや唐突な感は否めません。しかし全アルバムリマスタリングは朗報で、特にファーストアルバム『EXITENTIALISM 出口主義』は再発さえなかなかかからずリマスタリングもはじめて。これは入手する貴重な機会です。というわけで、アルバムはすべて持っているのですが、買わないわけにはいきません。まあ一枚二千五百円と考えればそれほど高いというわけでも……洋楽だと十枚くらい入ってそうですけど………
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レビュー: キャラミんStudio

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2014-07-12(Sat)追記:モーションデータの不正利用が表面化し、販売会社の株式会社AHS様から該当モーションデータ使用動画の差し替え要請が出されました2014-04-04(Fri)追記:文中の「AVI 1.0しかサポートしていない点」は2014-04-01(Tue)に公開された1.0.3.0アップデータがAVI 2.0に対応したことで解消されました。モーションJPEGの出力も可能になっています。もともとキャラクターというものに対する関心の薄い私がキャラクターものの動画のネタなどそうそう思いつく人間ではなく、「海鳴り揺れる日の」などいまだに動画を作っていないわけですが、「雨街夜道の影模様
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LED電球: 東芝ライテック LDA5L-WE17

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洗面所のミニクリプトン電球がピンと音をたてて切れたのでこちらもLED電球に交換することに。下調べをする時間がなかったので店頭で迷った末、割高だが「光が広がるタイプ」と明記されていた東芝ライテックLDA5L-WE17を選んでみた。こちらも箱書きには小型電球25W型相当と書かれていたので若干の不安がないでもなかったのだが、セットしてみるとまったく問題なかった。この調子であれば小型電球相当の表記はあまり気にしなくてよいのではないかと思う。
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ぶるれいでぶれらん

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フルHDのブルーレイディスク視聴環境を整えてから早数ヶ月。これまでは手持ちのDVDで主に高橋幸宏氏を拝見していたわけですが、せっかくなのでブルーレイも見てみようと思いたちディスクを入手することにしました。熟慮した結果、ものは『ブレードランナー ファイナルカット』に。いや、菊池誠氏も故伊藤計劃氏も絶賛していたもので、ディレクターズカットのDVDを持っているにもかかわらずその気になったわけです。で、わくわくしながら見はじめて――期待は裏切られませんでした。DVD版のDVDへの変換があまり良質ではなかったのではないかという疑いを差し引いても画質は段違い。ディティールがくっきりはっきり見えます。いや眼福眼福。一方音質も向上していますが、これは台詞とそれ以外との差がつきすぎて微妙なところかも。…
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LED電球: 東芝ライテック LDA8L-G

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風呂場の電球が切れかかったので思いきってLED電球に交換した。しかし偉大なのは白熱電球の性能のわかりやすさである。LED電球の場合単位がルーメンなるものになるのはあきらめるにしてもその値がメーカーごとに千差万別。どれが60Wの白熱電球が相当するのかさっぱりわからない。しかたがないので家電WATCHの記事を参考に東芝ライテックLDA8L-Gを選んでみた。箱書きには40W相当と書かれているのでやっぱりちょっと暗いかなあと予想していたのだが、交換してみたらまったく違和感なかった。蛍光灯と違って明るくなるまで時間がかかることもない。白熱電球の代替品としてのLED電球はある一定の完成度に達したと見てよさそうだ。…
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レビュー: 古川和男『「原発」革命』(文春新書)

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ずいぶん前に池澤夏樹氏のエッセイで目に触れて読んだ本をあらためて読みかえした。もちろん福島第一原発を念頭に置いてである。もはや軽水炉より有利というだけでは積極的に採用を進める理由にはならない。はたしてトリウム溶融塩炉は大規模災害に耐えうるか。「原発」革命結論から言うと、たしかにトリウム溶融塩炉には軽水炉より優れた点が認められるが、軽水炉にはない欠点もあり、災害の際の被害規模には関しては差がないように思えた。最大の障害は著者自身が触れているガンマ線の問題だろう。トリウム-ウラン核燃料サイクルで核分裂時に発生するガンマ線は通常運転時の炉の管理の障害としても未解決の課題とされているが、原子炉建屋が崩壊するほどのダメージを受けた際にはアルファ線やベータ線とはまた別のかたちの被害の拡大が予想される。影響範囲を考慮するとむしろひどいかもしれない。ガンマ線に関しては放射性物質のマーカとしてむしろ積極的な意味づけをされているが、自爆テロが一般的となった現代ではこの評価はあらためざるを得まい。また黒鉛の減速材使用も火災発生時の危険性を高めるように感じる。…
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レビュー: 映画『わたしを離さないで』

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今年はじめての映画館ですよ。いったいわたくしは何をやっているのでしょうか。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%82%92%E9%9B%A2%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7_(%E6%98%A0%E7%94%BB)# "watahana"ってあんた……(**2024-09-dd(ddd)追記:** これは公開当時のURLに含まれていた、現在は存在しない文字列へのコメントです)美しいカットの数々に微妙な心模様を丁寧にすくいあげる演技や演出を堪能する価値のある映画でした。しかし恐るべき傑作である原作の壁はあまりに高かった。全体がダイジェスト風に見えてしまうのは仕方ないにしても、情に寄せた解釈とエピソードの取捨選択のしかたには不満あり、という感じです。解釈は、まあ映画としてのポピュラリティを重視した結果ということなんでしょうが、エピソードはすごく大事なものが落とされていたりして、正直うーんというところ。原作を読まずに観た人の感想が気になる作品でした。…
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レビュー: ラスタバナナ G-Cover ハードカバー クリア(GALSXY S用ケース)

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http://www.rastabanana.com/products/detail.php?product_id=8288硬いポリカーボネートで肉厚に形成されたカバー。背面と側面だけでなく下面も頑丈に保護しますが、そのぶん着脱は容易ではありません。また透明で硬いプラスチック系のケースは当然破損しやすいので、同系統のマテリアルの取りあつかいに自信のある方におすすめします。自信がない、すこしでも不安を感じるという方は、えーっと、そのー……(ヒント: 安物買いの銭失い……ってそれ私……)
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レビュー: KINGSOFT INTERNET SECURITY U

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http://download.kingsoft.jp/is/?partner=kingsoft_064もうバージョンが変わっているようなんですが:http://www.kingsoft.jp/is/まあなにかの参考になれば。持ち運び用のノートPC用に入手しました。性能等はあまりよくわかりませんが、持ち運び用と入っても私用なのであまり起動するものではなく、その観点からするとパターンデータ等の更新に時間がかかりすぎてちょっと使うのがつらい感じでした。常用するPCにインストールしたならたぶん問題なかったんでしょうけど。というわけで使いみちを選ぶソフトです。いまはどうかわかりませんが。
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レビュー: 映画『トロン:レガシー』

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いや、オリジナル見てないんですけど。http://www.disney.co.jp/tron/トロンなんてもう遺産ってことですね。言われてますよ、坂村さん(<-違います)。なんだかえらい派手なアクション映画でそこそこ楽しめました。ストーリーは突っこみどころ満載ですがそれを言うのは野暮というもの。きっちり親子ものにしているあたりは立派なものです。ただグラフィカルデザインはもっとコンピュータープログラムに対してアナロジカルにしてほしかったところ。成功しているとは思いますが、ちょっと変わった異世界ものの範疇におさまっている感じは否めません。あと3Dメガネをかけて見るんだからもうすこし画面作りを明るくしてほしかったなあ………
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(6): 「1. 働き方がちがうから結果もちがう」 - 「柳宗理さんを東京・四谷に訪ねる」

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図らずもこの一連の文章は己の無知の告白にもなっているが、柳宗悦氏の息子がデザイナーであることもまた知らないことのひとつであった。おそらくいつかの作品には触れたことがあるのだろう。その経験は私の中にどのように息づいているのだろうかと思う。ものを使い、ものを介して人とかかわる以上、その経験が人に影響を与えないはずがない。生きてゆくということは、いろんな人の“仕事ぶり”に二四時間・三六五日接しつづけることだとも言える。そして、「こんなもんでいいや」という気持ちで作られたものは、「こんなもんで……」という感覚を、ジワジワと人々に伝えてしまう。(略)モノが沢山あるにもかかわらず、豊かさの実感が希薄な理由の一つはここにあると思う。(p.56)
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(5)付記

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先の回でひとつ引用し忘れたところがあった。大事なのはコンセプトの精緻化より、むしろスタッフ間のコンテクスト(共有知)を育むことにある。いい仕事の現場には、その育て方が上手い人がいる。(p.53)多くの仕事は共同作業によって成りたっているのだが、そのことを意識している人はあんがい少ない。コンピュータのソフトウェア開発なんて孤独な仕事の最たるものと思われているかもしれないが、あにはからんや、ソフトウェア開発の過程で生み出されるものはすべてコミュニケーションのメディアであるといっても過言ではないくらいだ。残念ながらそうしたメタレベルの知識が教育される機会は少ない。結果共同作業という意識もつちかいにくい。そのためコンテクストの共有が大事になる、という点についてはあまり他の仕事と変わらない。…
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(5): 「1. 働き方がちがうから結果もちがう」 - 「象設計集団を北海道・帯広に訪ねる」

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建築の世界にあまり明るくない私も象設計集団の名前は耳にしたことがあった――沖縄県名護市庁舎の設計者として。しかしそれもずいぶん前のこと、もう活動していないだろうと漠然と思っていたので、この本でその名を目にしたときには失礼ながら意外な気がした。しかも事務所は北海道の帯広。廃校になった小学校を驚くほど安く借りうけているという。町山一郎氏は言う――「『そんなにお金がなくても大丈夫』」となれば、やっぱり気楽に生きていける」(p.41)。この言葉は時間にかかわる。続く西村氏の文章を引いてみよう。手間暇を惜しまない仕事。こうした働き方が可能なのは、彼らが「時間」という資源を多く持っているからだ。そしてその「時間」は、仕事場の立地を選択することで、意識的につくり出されたのである。(p.47)
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(4): 「1. 働き方がちがうから結果もちがう」 - 「深澤直人さんに聞いた働き方の話」

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あいだに挟まれたコラムのひとつで西村氏は深澤直人氏の語った次の言葉を記している。やはりモノをつくり出していく過程で体験できるいろんな物事を、もっと大切にした方がいい。それは宝のようなものだと、僕らは思うんです。(p.37)これは立ちどまって考える価値のある言葉だと思う。はたして私たちはいろいろな物事を体験できるようなものづくりの過程を経ることができているだろうか、と言い換えてもいい。気づいてみれば消費のサイクルは早まるばかりで最新型の商品はいくらもしないうちに新製品によって時代遅れにされ世の中から消えていってしまう。PCや携帯電話に至ってはもはや季節商品だ――春モデルに夏モデルに冬モデル。季節と機能が連動しているわけでもないのに、なんでそんなサイクルに乗っからなければならないのか? ロングセラーはなぜ生まれ得ないのか? 新製品の最大の価値はもはやあたらしいというそのものにしかないのか?…
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(3): 「1. 働き方がちがうから結果もちがう」 - 「八木保さんをサンフランシスコに訪ねる」

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『自分の仕事をつくる』はインタビューに基づいて成りたっているが、インタビューを目的にしてはいない。そのためインタビューの分量よりもそれを元に著者の西村氏が検討したり考えたりした文章のほうが多い。故に引用もインタビューイのそれからよりも西村氏の文章からのものが多くなる。と、読んでいない人向けの断りを入れた上で、「1. 働き方がちがうから結果もちがう」の冒頭、「八木保さんをサンフランシスコに訪ねる」から文章を拾いあげよう。使い易いということは、何かを捨てているわけだが、はじめて使うデザインの道具がコンピュータという世代の彼らにとって、省略されたインターフェイスは、モノづくりをめぐる前提条件として学習・認識されてしまう。
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(2): 「まえがき」

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まずは「まえがき」から文章を拾いあげてみよう。教育機関卒業後の私たちは、生きている時間の大半をなんらかの形で仕事に費やし、その累積が社会を形成している。私たちは、数え切れない他人の「仕事」に囲まれて日々生きているわけだが、ではそれらの仕事は私たちになにを与え、伝えているのだろう。(p.5)様々な仕事が「こんなもんでいいでしょ」という、人を軽くあつかったメッセージを体現している。(p.6)「こんなものでいい」と思いながらつくられたものは、それを手にする人の存在を否定する。(略)人々が自分の仕事をとおして、自分たち自身を傷つけ、目に見えないボディーブローを効かせ合うような悪循環が、長く重ねられているような気がしてならない。(p.6-7)
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西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読む(1): はじめるにあたって

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働きはじめてからずっと、と言ってしまってはあきらかに言いすぎだが、それでもことあるごとに、働くことについて考えてきた気がする。少なくない人がそうであろうと想像するが、私もまた、できれば働かずに生きていきたい怠け者である。しかしいまの世の中よほどの好条件に恵まれないとそんな生きかたは無理だろう。当然のことながら私にもそのような条件はそろっておらず、口に糊するためには稼がなければならない。稼がなければ生きていけない世の中に対していささか含むところがないわけではないが、とりあえずその点については措いておこう。稼がなければならないという事実自体は、まあ認めるにはやぶさかではない。やぶさかではないが、できれば働きたくない――このふたつの事実だけを考慮するのであれば、労働と報酬が見あっていれば、つまりバランスが取れていれば問題はない、はずだ。言いかたを変えれば、割りきって働けるはずだ。…
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ムック: 『ZAIM とりあえず…閉館します』

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2024-08-10(Sat)追記:無効になったリンクを削除しました。横浜トリエンナーレ2005を機に開設され、トリエンナーレ2005終了後はアーティストや関係団体のスタジオ・事務所、イベントスペースとして活用されてきたZAIM。そのZAIMが2010年3月末でいったん閉鎖されるにあたりこれまでの足跡や入居者の声をまとめたムック。http://za-im.jp/php/news+article.storyid+448.htmはじめに重大な瑕疵を指摘すると、本書にはZAIMで開かれた展覧会の情報がほとんどない。数多く開催された有意義な展覧会の情報はなんとしても整理してすべて提示すべきであった。ZAIMの活動の意義を示すためにはそうすることがなによりもまず必要だったと考える。…
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レビュー: 高野寛『Rainbow Magic』

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高野寛の十一枚目のオリジナルフルアルバム。「第二のデビュー盤」とは本人の弁ですが、とんでもない、二十年のキャリアの経験と成長が見事に結実した逸品です。てらいのない、ポップスの王道と呼びたくなる曲の数々に躍動感あふれる演奏、批評的な視線を失わずに肯定を歌う歌詞。シンガーソングライターとして、またミュージシャンとしての成熟した姿を余すところなく見せられた思いです。デビュー二十周年を締めくくるにふさわしい傑作であり、早くも次作への期待が高まる一作。収録曲はどれもすばらしいものばかりですが、あえて選ぶなら個人的には“LOV”“CHANGE”“明日の空”。また多彩なゲストミュージシャン、特にキーボードプレイヤーの添える彩りがアルバムのたいへん素敵なアクセントになっています。…
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