気まぐれメモランダム / でたらめフィードバック

2022年の投稿

『リアルタイムグラフィックスの数学』サンプルコードを Processing で動かすハードルは高かった

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巴山竜来『リアルタイムグラフィックスの数学』は数学観点からノイズやレイマーチングを解説する薄いながらも内容の濃い本で、濃い故に私のような数学に馴染みのない者にとっては容易に読み進められる内容ではなく、また掲載されているサンプルコードからの抜粋と書籍用に編集された図版とではうまく擦りあわされていないと感じる点もあり、理解には別途配布されているサンプルコードの入手は必須です。このサンプルコードが Processing でも使えるか気になるのは Processing 使いとしては当然。そこで余裕が出たタイミングでまず何も考えずにPShaderで読み込んでみたところ、次の無慈悲なメッセージに遭遇する羽目になりました。…
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GUMI+M01D music are in store now(一年四か月ぶり九度目)

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毎年恒例の感のある株式会社インターネットのレーベルVOCALOTRACKSの配信楽曲募集。http://vocalotracks.ssw.co.jp/contest/megpoid_2022/今年も応募し、二曲配信していただくことになりました。ほどく、つなぐ孤独の鼓動と共に計 23 曲を配信していただいております。Sad Juno さんのプロフィールと作品Apply MusicSpotifyLINE MUSICAWA MUSICなどの定額制サービスでも配信されておりますので、サービスを利用されている方々におかれましては、たまに気にかけていただけるとたいへんありがたく存じます。
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Processing 4.0 と Java のあいだ

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2022 年 8 月にリリースされたProcessing 4、二年半ぶりの待望のメジャーバージョンアップはベースとなる Java も 8 から 17 にアップデートされ、Java モードで使える文法が最新の Java により近づきました。過去のエントリ使えない Java の機能を知る / Processing と Java のあいだ(その 2)は更新しましたが、記載しなかった機能についても簡単に確認したのでメモしておきます。

使える機能

var 識別子(ローカル変数の型推論)テキストブロック(Programmer's Guide to Text Blocks)ラムダ式(Lambda Expressions (The Java™ Tutorials > Learning the Java Language > Classes and Objects)
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LitでVue.js 2.xコンポーネントを置き換えた話

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Lit + Deno + Packup でお手軽に Web Components 定義で記した通りLitのコンポーネントが開発できるようになったので、前回の更新ではブログ部分のVue.js 2コンポーネントを Lit コンポーネントに置き換えて Vus.js 依存を解消しました。Lit の使いかたがすこしわかってきたので、把握した注意点をメモとして残しておきます。以下すべて Lit v2.3.1 時点の話となります。また理解不足により誤りを記しているかもしれません。ご容赦を。

CSS フレームワークとの併用ではシャドウ DOM は使わない

Lit のコンポーネントはシャドウ DOMへのアタッチを標準的な利用と想定して定義されています。CSS in JS でコンポーネントのスタイリングを完結させるケースにおいては望ましい想定ですが、既存の CSS フレームワークの利用などスタイルを HTML 全体で定義・利用するケースではシャドウ DOM へのアタッチはスタイルが反映しないため使えません。…
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Lit + Deno + Packupでお手軽にWeb Components定義

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IE サポート終了Web Componentsもいよいよ実用フェーズかと Web Components 開発用ライブラリLitのドキュメントに目を通していて、これはDenoを使えばお手軽なのでは?とひらめき試してみたところあっけなく成功したので共有。

Deno をインストール

まず Deno をインストールしていなければインストールします。Windows ならWindows パッケージ マネージャー(winget)でインストールできればお手軽なのですが、残念ながらまだ存在しません(Release Builds on WinGet Pkgs · Issue #5640 · denoland/deno
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Eleventyに移行

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本ブログの構築・稼働環境をBoothCMSonMicrosoft Azure App Service Web AppsからEleventyonMicrosoft Azure Blob Storageに移行しました。機能の確認は行いましたが、無駄に長期間運用しているサイト故思わぬ問題が潜んでいるやもしれません。おかしな点に気づかれました方はお知らせいただければたいへんありがたいです。今回フラットファイル CMS から静的サイトジェネレーター(SSG)に移行した理由は次になります。マイクロソフトが PHP バイナリの提供を終了し、手厚いサポートの期待が薄れたマイクロソフト、スクリプト言語「PHP 8.0」以降の正式サポートを中止 - ZDNet Japan
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Gradleを実行するGitHub Actionsワークフローの初心者向けメモ

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先日Processing用動作生成ライブラリFrameRecorderに音声指定機能を追加した際、あわせてGitHubのリポジトリにビルドのワークフローも追加しました。追加の際はGitHubの提供するWebページ「GradleでのJavaのビルドとテスト - GitHub Docs」を参考にしたのですが、当然のことながら記述内容はGitHub ActionsGradleの理解が前提。GitHub Actions初挑戦かつGradle初心者の私には少々情報が足りなかったため、別途Webを検索するなどして補完、無事成功するワークフローを作成できました。せっかくなので調べた情報をまとめておきます。
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HTTP GETリクエストにボディを指定できないのはなぜか?(改稿版)

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本稿はHTTP GETリクエストにボディを指定できないのはなぜか?(初版)の改稿版です。変更点は稿末の「改稿の詳細」をご覧ください。ブラウザで動くJavaScriptから、GETメソッドを指定したHTTPリクエストでメッセージボディを指定できないのはなぜか?という話題を見かけまして、指定できないのは知っていましたが理由はたしかめてなかったので追いかけてみました。

TL;DR

HTTPの仕様としては規定されず、実装依存で拒否される可能性ありとの記述ありブラウザのクライアントでは指定不可

HTTPの仕様としては?

HTTP/1.0を規定するRFC 1945、HTTP/1.1を規定していたRFCのうちRFC 2068
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Parcel 2とJestを組みあわせるときはBabelの設定を分離する

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Parcel は便利、でも Jest を使うなら……の続き。バージョン 2 リリースまで長い停滞期間のあったParcel、最近は開発が活性化しています。バージョン 2 になって取りあつかいがおおきく変わったのがBabelの設定。presetsでの@babel/preset-envや@babel/preset-typescript、@babel/preset-reactの指定は Babel の設定としては定番ですが、Parcel はこの指定があるとしつこく警告します。(…)(…)(…)公式ドキュメントの解説によると次の通り。However, if you're only using `@babel/preset-env`, `@babel/preset-typescript`, and `@babel/preset-react`, Babel may no longer be necessary. Parcel supports all of these features automatically without a Babel config, and Parcel's default transpiler is much faster than Babel.
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Visual Studio CodeでJavaScriptの型チェック機能を網羅的に利用するには?(2022年版)

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Visual Studio Codeには編集しているJavaScriptの型チェック機能があります。TypeScriptの機能の援用ですが、TypeScriptを利用しないプロジェクトでも利用できます。……という知識はあったのですが、あらためて使ってみようとしたところなかなかたしかな情報にたどりつけずけっこう手間取ったのでまとめておきます。作業自体は簡単です。次のとおり。「ファイル」-「ユーザー設定」-「設定」(Windowsの場合)を選択「設定」タブが開くので、次をチェック(「ユーザー」にするか「ワークスペース」にするかはお好みで):JavaScript > Validate: Enable
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