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Visual Studio CodeでProcessing(2018年版)

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2021-09-26(Sun)追記: 本稿の記載内容がいささか古びたため、内容を更新したVisual Studio CodeでProcessing(2021年版)を別途公開しました。設定方法につきましてはそちらをご覧いただければ幸いです。


SoundPotentialFrame開発でjsonやらGLSLやらPDEでは取りあつかえない形式のファイルをプロジェクトで利用するようになったので、Visual Studio CodeでのProcessing開発を試してみました。各所で紹介されているとおり、手順は次のとおり:

  1. MacでProcessingを使っている人はprocessing-javaをインストールします(PDEのメニュー"Tools"にある'Install "processing-java"'を選択)
  2. Visual Studio Codeで拡張機能[Processing Language https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=Tobiah.language-pde]をインストールします。
  3. .vscodeディレクトリにビルド用のtasks.jsonを作成します。

例によってWebにあるtasks.jsonは古いままのものが散見されます。2018年12月時点の最新版だと次のようになります:

{
  "version": "2.0.0",
  "tasks": [
    {
      "label": "Run",
      "command": "${ Processingインストールパス }processing-java",
      "type": "process",
      "args": [
        "--force",
        "--sketch=${workspaceRoot}",
        "--run"
      ],
      "group": {
        "kind": "build",
        "isDefault": true
      },
      "presentation": {
        "reveal": "always",
        "panel": "new"
      }
    }
  ]
}

${Processingインストールパス}は各自の環境にあわせて書き換えてください。Macだと不要のようです。

さて使い勝手ですが、PDEもがんばってはいるもののやはり全体的に時代遅れの感は否めず、総合的にはVisual Studio Codeの圧勝と言えるでしょう。特に検索機能は、PDEのそれはあまりに前時代的なのでいずれ改善されるとは思いますが、現在のところは比較になりません。またPDEはすべてのファイルをタブにして決められた順で並べるのでファイルが多くなるとアルファベットのうしろのほうのファイル名のファイルの参照が面倒になりますが、Visual Studio Codeは開くも閉じるも位置も自由自在、その差は歴然です。関係ある人は少ないかもしれませんが、Gitとの親和性も雲泥の差です。

などと言いながら、PDEのほうがよいと思える点にも気がつきました。

  • 保存しなくても実行可能 - PDEなら起動してすぐコードを書いて実行できます。これ、アイディアを試したいときにはすごく便利です。
  • インテリセンスに一日の長あり - 拡張機能のほうの担当でしょうからVisual Studio Codeの欠点ではありませんが、物足りないと感じるPDEのインテリセンスもVisual Studio Codeよりは役に立ちます。
  • 多くのエラーを実行前に検出 - コードを書いている最中にもエラーが報告されるのでうっとおしい面もありますが、初心者には親切設計ではあります。
  • ヘルプやリファレンスにアクセスしやすい - メニューから公式Webサイトがすぐ開けるのも初心者にはありがたいでしょう。

とまあPDEはコーディングを気軽にはじめられるようよく考えられています。こうした配慮はエディタとしての機能やコーディングのしやすさとは別のものなので、今後もPDEの存在意義が失われることはないでしょう。PDEにはこのまま初心者向けのスタンスを維持してもらい、規模がおおきくなってきたらVisual Studio Codeなどに移行する、という関係ができればいいと思います。

……Eclipse? いやもうさすがにそこまでは……

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