溶けて流れ着くような水辺はあるでしょうか……
これは完成するまでなんだかずいぶん時間がかかった作品で、M01D のファイル管理上は"Unfocused Illusion"の次にメモを残していて、その後ほったらかしにしていたもの。手を加えようと思ったら"Indian Summer"になったり、そこからさらに「駅へ / 駅から」が出来たり、といろいろ展開はありましたが、肝心の元ネタは手つかず。いいかげんなんとかしないとと最近になって本格的に手を入れはじめたわけですが、それからもけっこうだらだらとかかってしまいました。なんか自分ではわからない理由があったのかなあ。
理想を言えばコンガとアコースティックギターの弾き語りだけで構成したかったところなのですが、M01D で鳴らすコンガやアコースティックギターはそれだけだと残念ながら説得力にいちじるしく欠ける音で、しかたがないのでハープにしたりいろいろ音を入れたりで持たせることに。アレンジ能力がいちじるしく欠けるからだというのは内緒です。
あんまり説得力に欠けるので KORG Legacy Collection の M1 の導入もちょっと試したのですが、聴きくらべると M01D のハープの音があんがいよかったりして、また全体にあらためてリバーブをかけたらコンガも聴ける範囲に収まったので、今回も Powered by KORG M01D であります。
最初のパートのコーラス(トップのほう)は初期に思いついていて、コーラス重視の方針はそこから。あまりのお買い得感に目がくらんで Complete を買ってしまい(思う壺だなあ)、ボーカルはすべて Megpoid V4(リードボーカルが Whisper、コーラスが SoftWhisper と Native)。しかしとりあえずはじめてなのでグロウルやクロスシンセシスといった VOCALOID 4 の新機能は使っていません。好みから Whisper 中心は変わりそうにありませんが、Whisper だとあわない曲調はこれまでもあったので、今後はうまくあわせられればと期待しているところです。元取らないと。
動画は例によってキャラミん Studio と HitFilm の組みあわせ。ライトブルームとソフトフォーカスと透明度設定で見た目を狙いどおりにしたくらいですが、カットを割らないやりかたはもうすこし追求してみてもよさそうに感じました。見てるほうは退屈かもしれませんけれど。
年内にあと一曲公開するとカバーを含むとはいえ二十曲到達なのですが、さてうまくいくでしょうか……?
(これまでの作品は「はりぼてミュージアム」からどうぞ)