“Prospect”はこれまでと異なり音源がDS-10にM01にSONAR X1 LEにと多岐に渡り、各曲の聴感上のレベルもそれぞれによっておおきく異なりました。通して聴くにはさすがに無理があるのでまとめるにあたって調整を敢行してあります。その際はZOOM H1におまけでついてきたSteinbrg WaveLab LE 7のオーディオモンタージュ機能にお世話になりました。やりかたはこんな感じ:
- メニューの「グローバル」-「オーディオモンタージュワークスペース」を選択してオーディオモンタージュのワークスペースを開く。
- ステレオトラックを追加する。
- ドラッグ&ドロップなり文脈メニューの「オーディオファイルの挿入」なりで対象のファイルを順番に取りこむ。このとき取りこんだファイルの先頭にリージョン開始マーカーを、末尾にリージョン終了マーカーを追加しておく。
- 右チャンネルと左チャンネルの境目にレベル調整用のラインがあり、これは各ファイルごとに変更できるので、それぞれ上下させてレベルを調整する。
- 各ファイルは読みこんだ位置で固定ではないので前後させて曲間を調整する。各ファイルが重なった場合レベル調整の部分が自動的にクロスフェードに設定されるので、回避するのであれば手作業で調整するかファイルのサイズそのものを変更する。マーカーも同時に調整。
- 全体に共通したエフェクタを設定するのであればマスターセクションに設定する。
- 製品版にはCD-R書きこみ機能があるそうですが、LEはさすがにそこまでは面倒を見てくれないのでマスターセクションの「実行」(レンダリング機能)を選択して設定を反映させた結果を出力する。マーカーが適切に設定できていればリージョン単位での出力が可能。
あとは出力ファイルをCD-R書きこみソフトで書きこむだけです。
個人的にありがたいのは曲間の調整がやりやすい点。前の曲の終了直前から再生して次の曲のはじまりまで聴くという操作が普通のプレーヤーより簡単に行えます。逆に個別の曲のレベルの聴きくらべには向きません。あとはRMSメーターがあれば文句なしという感じなのですが、まあ贅沢は言えません。
以上、WaveLabのオーディオモンタージュ機能の簡単な紹介でした。いまどきアルバムという概念で曲を構成しようという方がどれくらいいらっしゃるかはわかりませんが、参考になれば幸いです。