Windows 8発売を間近に控えたせいかどうか、常用ThinkPad T61のマウスボタンも不調になりはじめ、そろそろWindows 7マシンを確保しておかないとなあと思っていたところにThinkPadが6列キーボード採用のニュースが飛びこんできまして。6列になるのはまあいいとしてもPageUpキーとPageDownキーが右端にないのはいや、ということで新モデル発表後に全モデルの購入に踏み切りました。ThinkPad T420s。薄くなって軽くなって全般的に作りがよくなっておおむね満足。不満はバッテリーの取り外しがちょっとやりにくくなったのとInsertキーの位置が変わってタイプミスが増えたことくらい。Insertキーの位置なんて普通の人にはあまり関係ないでしょうが、xyzzyなんてマイナーなテキストエディタを使っているとこれがけっこう重要なんですよ。
OSもWindows XPからWindows 7に変わりましたが、職場ですでに切り替え済みだったので全般的には特にこまるようなこともありません……仕事で使わない音楽関係を除けば。
というわけで、64bit版にしたからかどうかはわかりませんが、SONAR X1 LEをWindows 7で動かしてみて気づいた点をいくつか。
スプラッシュウィンドウがなくなった
Windows XPで起動するとどでかいスプラッシュウィンドウが表示されてましたが、Windows 7だと表示されず、代わりにVSTプラグインの検索処理が表示されます。これは好印象。SONAR X1 LEのスプラッシュウィンドウは最前面(内部的にはTOPMOSTと言う)表示指定されていてアクティブなウィンドウも隠してしまうので邪魔だったのですよ。
音がすぐ出るようになった、けど
Windows XPで動かすSONAR X1 LEは外部オーディオインターフェース、またはその代替品がないと音が再生されませんでした。私の場合DUO-CAPTUREのバンドルソフトを使っているのでDUO-CAPTUREをつなげておけばいいわけですが、ノートPCにDUO-CAPTUREをつなげっぱなしにしておくというのもスマートではありません。そこでASIO4ALLをインストールして普段はそちらを利用するようにしていました。
Windows 7で動かした場合この問題はとりあえずありません。本体だけで音が再生されます。
しかしMIDIキーボードを接続して鳴らしてみると遅延がすごくて使いものになりません。
遅延=レイテンシの話は噂に聞いて知っていたので、Windows 7でもASIO4ALLを使わないと駄目か、と思ってインストールしてみましたが、普通にインストールしただけではASIO4ALLが出力先として選択されません。Windows XPだとなにもしなくても選択されたんですけど。
どうしたものかと思ってしばらく放っておいたのですが、たまたまヘルプを開いたときに解決策を発見しました。SONAR X1 LEでは出力先のドライバの種類を明示的に指定できるのでした。ASIO4ALLをインストール後次の手順を踏んでめでたく解決。
- 「編集」メニューの「環境設定」を選択して「環境設定」ダイアログを開く。
- 左下のラジオボタンで「詳細設定」を選択する。
- 「オーディオ」の下の項目の「オプション」を選択する。
- 「ドライバモード」と言う選択肢が存在するので、「ASIO」を選択する。
やー、ヘルプはちゃんと読むものですねえ。
ちなみにWindows Vista以降はASIOと似たような機構としてWASAPIというものがあって、ドライバモードの選択肢にも出ているのですが、私の環境では選択してもうまくいきませんでした。
2014年9月6日追記: 以下は移行前のブログからサルベージしたコメントです。
ながさわ 2012-07-22T13:53:40
わたしも、もうすぐ SONAR X1 Essentioal on 64bit Windows 7 にトライすることになりそうです。あたらしい環境で何も問題なくいったことがないので憂鬱です。:(
Sad Juno 2012-07-26T20:46:41
あー、いろいろたいへんだと思いますよ。私も必要に応じてしか動かないので、今日になってようやくGIMPをインストールしたりして。
Sad Juno 2012-08-04T20:19:03
唐突に思いだしましたが、インストールするときにNoProxy.dllかなにかが登録できないというエラーも発生していました。無視してインストールしましたが、いまのところ問題にはぶつかっていません。