――という大好きなティプトリーの中篇のタイトルを思い浮かべてしまったのですが、もしかしてそんなにテンポ遅くないですかね。ティプトリーにあやかるのはおこがましいという話はとりあえずおいておくとして。
というわけで今月は二曲です。
前者は名づけて劇伴シリーズ(他はなにかと言いますと“Ordinary Life”とか)。メロディは某氏某曲の出だしを思い浮かべていたら芋づる式に出てきたもの(もちろんあとで作りこんだところがありますが)。敬意を表してタイトルも元の曲を念頭に置きつつ決めました。この手のメロディ重視の曲はパターンを食いつぶしてしまうため展開しづらいのがDS-10の弱いところではあります。
後者は、作りはじめはかたちになるかなあと半信半疑だったのですが、ロングディレイをかけたとたん世界が開けました。これまでのベストトラックではないかとひそかに思っているのですが、どんなもんでしょうか。
ただ両方ともMP3に変換してみたら向かないサウンドのようでけっこう音が変わってしまいました。CDでも作るかなあ……
(これまでの作品は「はりぼてミュージアム」からどうぞ)