よくのぞかせていただいている漫棚通信氏のブログで故あすなひろし氏に触れられていまして。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/web-712c.html
そのつながりで追悼文のページにたどり着きました。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/e-manga/whatnew/news010601.html
亡くなったことは存じてはいたものの『青い空を、白い雲がかけてった』しか知らなかった私としてはたびたび氏に表される敬意の理由をあらためて知るいい機会になりました。特にみなもと太郎氏の文章。
それで思いだしたのが故みず谷なおき氏。みず谷氏の原稿もたいへん美しかったとのことで、スクリーントーンと見まがうばかりの描写はコミックスでも確認できます。みず谷氏はそのストーリーテリングにおいてあだち充氏の正嫡であると私は考えているのですが、描写に関しては別の系譜を遡れるのかもしれません。
しかし描写の品質をめぐる漫画家の苦悩が1960年代にまで遡れるというのはまったく存じませんでした。漠然と大友克洋氏以後の問題だろうと考えていた自分の不勉強さにただ恥じ入るばかり……